シンガポール旅行日記

第3日目(12月11日)


この日は朝9:00にホテルの近くの旅行会社へ、ビザの更新手続きをするために

行った。これが今回のシンガポール2泊3日の旅の目的。インドネシアの外務省は

国内で勤務する外国人のビザを1年に1回更新することを義務付けている。そして

3年に1回、国外で更新手続きをすることを義務付けている。なぜ3年に1回かと

かというと・・・私も詳しく理解していないけど、インドネシアで働く外国人はたいて

いの場合が技術指導・技術協力などの目的で来ている。そして最終的には現地

の人が自分達の力で会社を運営していけるようになるまでの、あくまでも手助け

的な役割を外国人労働者が担っていると考えられているらしい。その目的も3年で

終了するとされているわけで、本当は本国に一旦帰国しなければならない。しかし

3年で任務が終了する人もいればいない人もいるわけで、日本に帰国しないまで

一度インドネシアから出国して、インドネシア国外でビザの発給をしてもらい、再入

国という措置をとることでビザの更新手続きが完了するという仕組みらしい。当時

私と娘はインドネシアに入国してまだ半年たっていなかったんだけど、インドネシア

で働く私の夫のビザに合わせて家族全員のビザも更新しなければならないという

わけで、今回シンガポールへ渡航することになった。それともう一つ、ルピア流出

という問題もあるらしい。たいていの外国人労働者は高い給料をもらっているよう

で、インドネシアで得た利益を、円やドルに替えて本国に送金するのを防止するた

めだと言う。面倒なビザ更新をするくらいなら本国へ帰国したほうがいいと思うこと

を願った苦肉の策らしいのだけれど・・・あまり効果は得てないようだ。


車は多いけど道は渋滞していない


何はともあれ、旅行会社でパスポートと同じサインをして更新手続きは終了。パス

ポートが戻ってくるまで6時間くらいかかると言われ驚いた。だって私たちはその

日の17:55発のジャカルタ行きの飛行機を取っていたのだから。それじゃ間に合

わないかもしれないということで、その場で19:40発の飛行機にチェンジしてもら

った。その後、ホテルに戻ってチェックアウトをしてスーツケースをホテルに預け、

タクシーに乗ってマーライオン公園に行った。私は11年前にシンガポールに来た

見たことがあるけれど、夫と娘は今回が初めて。公園に着いて、口からゴボゴボ

と水を吐くマーライオンを見て、夫はなるほど、世界3大ガッカリ観光地と言われ

るわけだと妙な感心の仕方をしていた。私はといえば「こんなに薄汚れた物だった

け?」という印象だが、11年もたてば薄汚れるのも当然なのかな?どっちにしろ、

「わ〜これがマーライオン!?」と感動する物ではなかったな・・・(笑) 


口から水がゴボゴボゴボ〜


アンダーソン橋 シンガポール川


一応一通り写真などを撮って、マーライオン公園の側にあるアンダーソン橋を渡っ

てシンガポール川の対岸へ行った。ベンチがあり疲れた夫と娘を残して私は一人

で歩いてセント・アンドリュース教会まで行った。セント・アンドリュース教会は、白

亜の教会。観光客が多いけれども実際に結婚式をする人もいるとのこと。外から

眺め外観の写真を撮影し、教会とシンガポール川の間にある最高裁判所の前を

通って帰った。


セント・アンドリュース教会 裁判所


その後、夫と娘が休んでいるところに戻った私は、バスでオーチャードロードまで

行こうということになり、バス停まで行ったところで雨が降りだした。シンガポール

もジャカルタと同様雨季だ。バス停で雨宿りすることも久しくしていないので、最初

は楽しんでいたけど、なかなか止まない雨にだんだん不安になってくる。あんずも

寒そうだった。一緒にバス停にいたおばさんに「すいません、私にバスの乗り方を

教えてほしいんです。オーチャードロードには、どうやって行けばいいんですか?」

と尋ねた。するとそおばさん衝撃的なことを言う!「このバス停からはオーチャード

ロード行きのバスには乗れないわよ」と言った。「・・・え?」と私は聞きなおした。

するとおばさんは「オーチャードロード行きのバスはここじゃなくて向こうよ」と川の

の向こうを指差すではないか!そうそれはさっき渡ったシンガポール川の向こう。

結局雨の中、子供を連れて歩くこともできず、そのバス停でしばらく小降りになる

まで待っていた。30分くらいしてから、ヴィクトリア・メモリアルホールというところ

まで走り、そのホールの1階にあるカフェで軽い昼食を食べた。ホール沿いの道路

は交通量も多いので、流しで走っているタクシーも多くすぐに空車のタクシーを停

めることができたけど雨ぐらいでこんな不安な思いをするなんて思ってもなかった。


シンガポールのスコール


シンガポール最後のお買物!というわけで、タクシーで高島屋へ行った。もうすぐ

クリスマスということで、高島屋のB2ではキティちゃんの大セールをしていた。

「きゃあ〜〜〜!キティちゃんがいっぱい!きゃあ〜〜〜!」と娘と私は駆け出し

ていた。少し前の私ならそんなに興奮しなかったけど、インドネシアで売っている、

キティちゃんは半分くらいがニセモノ(コピー)なんだもん。しかし、山と積まれた本

物のキティちゃんに母と娘が狂喜乱舞するなんて。5歳児と同じレベルなのね。

私って。(^_^;)

一旦ホテルに戻り、夫は午前中に訪れた旅行会社に行きパスポートを受け取りに

行った。私と娘はホテルのロビーののソファで仮眠。30分後、夫が3人分のパス

ポートを持って帰って来るのを待って空港へと向かった。空港へ向かう道は2日前

に空港からホテルまで行くために通った道と同じ。窓の外を見ると、来るときに見

た団地の風景がみえた。夜、イルミネーションがきれいだった団地だけど、夕方ま

だ日が沈まない時間帯にはイルミネーションはさすがに見えなかった。でも団地の

壁の色が見えた。夜は暗くてわからなかったけれど、この団地群は色とりどりにカ

ラーリングされていたのだ。インドネシア語というかたぶんマレー語がすこしだけ話

せるタクシーの運転手さんと談笑しているうちに空港へ着いたのだった。チェックイ

ンを無事済ませ、出国手続きをしてまたデューティーフリーショップをうろうろと見て

いたしつこい私。(笑)フライト時間は19:40。機内食の時間まで待てないので、コ

ーヒースタンドで軽く夕飯を食べた。そして19:00頃に出発ゲートのE2へ行った。

手荷物をX線の装置にかけて、中身をチェック。そして私たちは金属探知機のゲー

トを通った。ここでよく「ピンポーン」といいう音が鳴って、ポケットの中からキーホル

ダーを出したり、携帯電話を出したりする光景、見たことあるよね?私もある。今回

そこは問題なく通ることができたけど、問題はその後。X線の装置を通ってきた夫

に、「手荷物を開けてください」と空港係員が言うではないか。「・・・ん?なんで?」

と思い、聞くと係員は「バッグの中に刃物が入っていると言うのだ。「へ?そんな物

入ってるの?」と言うと夫は「あ!」と慌ててその刃物を出した。それはデパートで

買った特大のはさみ!・・・私はあんぐりと口を開けたまま・・・「なんでそんな物わ

ざわざシンガポールで買ったの?」と聞いたら「ジャカルタでは売ってないから」と

のこと・・・っていうか・・・買ってもいいけど手荷物に入れるなよ!そんな物、機内に

持ち込めるはずないでしょうが!

今回の旅行で思ったことは、シンガポールはインドネシアとよく似た気候の地域に

ありながら、まるっきり違うということ。言語も習慣も宗教も。いろんな人種の人が

いるということだけ一緒かな?それとシンガポールは物価が高い!物価の安いイ

ンドネシアに私たちが慣れてしまったから、何を見ても「高い」と思ってしまうのか

もしれないな。デパートのバッグ売り場で「やっーすい!」と叫んでいた日本人が

とてもうらやましかったなぁ。(笑)


楽しいご旅行をどうぞ♪

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