日本一時帰国日記

浅草編


私たちの乗ったJL726
JL726


8月11日、ようやく私とあんずは機上の人となった。JL726便は時期的に夏休み

に入ってすぐではなかったので、私たちのような子連れ客は少なくて、単身者のお

盆の一時帰国っぽい人が多かった。現地時間の22時35分発だったが、いつもの

ように遅れて搭乗したのは23時になってから。私は連日の、疲れがここへきてど

っと出て、サンドイッチを少し食べて眠った。あんずは、なぜか妙に興奮しており、

「ちょっと寝なさいよ」と言ってもなかなか寝付けなかったようだった。2時間ほど眠

り、明け方になってあんずが「ねえねえママ!起きて!日の出だよ」と私の体を揺

さぶる。「ほえ?」と寝ぼけ眼で見た、夜明け。翼の向こうに朝日が輝いてまるで

写真のような光景だった。・・・にもかかわらず、寝ぼけていて写真を撮り忘れた!

( ̄∇ ̄;)ガーン

朝ご飯が配られ、あまり期待していなかったが、案の定お粥だった。実は私もあん

ずもお粥が苦手。というか、私が食べないから、必然的にあんずも食べる機会が

なくなる。なんで飛行機の朝食はいつもお粥なの?これってJALだけ?日本到着

便に乗っている人が、日本食を恋しく思っている人ばかりだと思ったら、大間違い

よ〜。いいえ、確かに日本食は恋しいんだけどね。お寿司とかすき焼きとか・・・

・・・てなわけで、JL726便は無事成田空港へと着陸した。


成田空港到着ターミナル
到着ターミナル廊下 ターンテーブル


成田に着いたのは定刻より少し遅れたが、それでも午前8時だった。羽田から富

山行きの飛行機は、午後17時10分発で、10時間ほど時間があったので、今回

は浅草へ行こうと思っていた。なぜ浅草なの?なんて聞かないでね。行ったことが

ないから、行ってみたかっただけなのよ。(笑)そのため、私はちゃんと下調べをして

いた。成田から京成スカイライナーで上野まで行き、そこから地下鉄銀座線で、浅

草まで行く。よし!完璧!たった2回の乗換えでも初めてのところは不安なので、

ちゃんと紙にメモして行った。実は成田からはいつも成田エクスプレスで、スカイラ

イナーに乗るのは初めてだった。


初めてのスカイライナーなので記念撮影


ところが!私たちが待っているホームに成田空港行きの列車が来た。私は咄嗟に

「あ、ホーム間違えた!」と思って上の階に戻ったのだが、どう見ても「スカイライナ

ー、乗り場こっち→」と矢印を辿ると、さっきのホームへ行ってしまう。不安になって

駅員さんに「スカイライナーの乗り場はどっちですか?」と聞くと、「あっちです」とや

っぱりさっきのホームを指差す。なんだ〜間違ってないじゃん!・・・ひょっとして、

上りと下り、同じホームなの?ややこしいよ・・・日本語が読める私ですらこんなに

悩むんだから、外国人の人は大丈夫なんだろうか?と余計な心配をしてしまう。

電話をするため、キヨスクでテレかを1枚買った。以前はキヨスクの前に何枚もぶら

下がっていたのに、今じゃ携帯の普及で店の奥へ追いやられてしまって、今後テ

レカの行く末が心配である。店先になかったため、私は不安そうに「すいません、

テレホンカードって売ってます?」と恐る恐る聞いたら、「ある」という。・・よかった!

インドネシア語で「プルミシ〜(ちょっとすいません)」って言わなくて。私とあんずは

スカイライナーに乗って上野まで行き、地下鉄に乗り換えた。朝早い時間帯にもか

かわらず、人が少なかったのは、この日が8月12日で、前日の日曜日から夏休

みに入っていて、お盆で帰省している人が多いからではないかと思われた。上野

の京成線から地下鉄の連絡通路は、「右側通行」の看板があって、それを見落と

した私は逆行したが、ぶつかってくる人もいなかった。しかし、あんずに「ママ!反

対歩いてるよ!ここはインドネシアじゃないんだから!」と叱られた。


雷門


私たちはこの雷門の反対側からやって来たので、一旦、雷門より外に出て、まず

この写真を1枚撮ってから、仲見世へ入っていった。浅草といえばなんでしょう?

やっぱり人形焼なのかなぁ?あんまり詳しく、その辺は下調べをしなかったので、

ただウロウロするだけ。「あげまんじゅう」というのが有名のようで、お店があちこち

にあった。あんずは歩きながら「カキ氷!食べたい!」と叫んだ。すると、目の前に

カキ氷屋さんが現れるではないか。・・・しかも、懐かしい縁日風。しかし、あんずは

まだ病みあがりなので、カキ氷は我慢してもらった。


仲見世通り 縁日風屋台


さて、ここからようやく浅草寺の敷地内に入る。よくテレビに見る、線香の煙がもく

もくしている所もここだ。あんずは「ねえねえ、みんな何してるの?」と聞くので「煙

を体につけると健康でいられるんだって」と教えてやったのだが、この説明は正し

いんだろうか?私も「こういうものは縁起物だから」という理由で、ほんのちょっと煙

煙を手につけた。手だけ健康になったりして。(笑)


                     

浅草の定番




お賽銭をあげて、お参りをして、本堂に入り、あんずがおみくじをしたがるので、百

円払ってさせた。私もおみくじなんて本当に久しぶりなので、やってみた。だけど、

ここって浅草寺っていうからお寺だよね?「おみくじ=神社」ってイメージがあるか

ら、すごく不思議な感じがした。大きな8角形の筒を振って棒を1本出し、その先に

書かれている番号の引出しから紙を1枚取り出す。私は一番普通の「吉」だった。

私の後ろにいた小学生の男の子は「凶」だったらしく「お父さん、僕、凶だったよ」と

言って父親に大爆笑されていた。いいなぁ。(笑)昔、短大の2年の頃、神戸の生

田神社で「大凶」を出して以来、「凶」は出たことがない。思い返してみれば、あの

頃が一番ラッキーだったのかもしれない。


「お」がないとなんか変。「みくじ」


五重塔


お腹が空いたので昼食を先に食べることにした。しかし、どこが美味しいのか全く

わからずかなり迷ってしまった。挙句の果てにあんずが「ママ、マクドナルドでいい

よ」と言い出したが、そうはいかない。日本に着いて最初の食事がハンバーガーで

は悲しすぎる。それで普通の和風レストランに入ったが・・・メニューを見てびっくり。

高い〜(T▽T)それともこれで普通なの?私は金銭感覚がおかしいかも。東京は

地方に比べて物価も高いからやっぱり、高めに設定してあるのかも。浅草って観

光地だしね。結局、値段のことは忘れて好きな物を食べる事にした。食べ終わっ

から、雷門のほうへ歩き、そこから都営浅草線で大門まで行く事にした。地下鉄の

構内に入って切符を買い、改札を抜けてホームで待っていると赤い電車がやって

きた。電車が発車してから、その電車が京急だと知った。「え?やばい!快速だっ

たら通過しちゃう」と思ってすぐに次の「蔵前」で降りた。ところが!京急は地下鉄

の路線内は全ての駅に停車するんだと言う。そう言えばそんなことを車内アナウン

スで言っていた気がする。だけど、アナウンスの声がモゴモゴしていて何を言って

るのか全然わからなかったのだ。せっかくアナウンスしているんなら、もっとはっき

り喋れ!


地下鉄浅草駅 赤い京急の快速電車


結局、私たちは蔵前で次の電車を待って乗った。そこから大門まで行き、大江戸

線に乗り換えた。しかし、私はまたここで間違えた。大江戸線というのは環状にな

っていて、東京を1周している2000年に開業した地下鉄。前回の一時帰国の時

迷いに迷って結局乗れなかった地下鉄だ。大門から私たちは都庁前まで行くつも

りだった。ホームに行く階段を下りていると「都庁前行き〜」というアナウンスが聞

こえて、私はあんずの手を引いて飛び乗った。「間に合ったね」と喜んだのだが、

次の駅が「汐留」そしてその次が「築地市場」・・・なんか変だよ。方向が違うかも。

そしてその次の「勝どき」で私は反対の電車に乗ったことに気付いた。そのままそ

の電車でも都庁前には行くんだろうけど、逆行していくには時間がかかりすぎるだ

ろう。しかも路線図を見るとその先にはさっき、途中下車したあの「蔵前」もある。

ぬお〜蔵前〜!とわけのわからない怒りを覚える。(笑)結局、次に来た電車に乗

って、また「大門」を通過してなんとか「都庁前」まで辿り着いた。都庁前は閑散と

していた。さすがお盆真っ最中、ガラガラだ。みんな夏休みなんだね。私はオノボ

リサンらしく、あちこちで写真を撮りまくった。


都庁第一本庁舎


それから「喉が渇いた!」とブーイングだらけのあんずを都庁の中にカフェテリアに

連れて行きジュースを飲んだ。それにしてもガラガラ。普通の平日なら相当混雑し

していると思われる。休日出勤している人の姿もほんの少し見え、他は私たちの

ような観光目的でやって来た人ばかりだった。あんずは、早く羽田空港に行きた

ったので、ジュースを飲み終えるとすぐに向かった。


カフェの前の広場 都庁前の道


そして都庁前から大門へ大江戸線で戻り、泉岳寺から京急で羽田空港まで行っ

た・・・って書いてると、すごく都内の地理に詳しく見えるが、これは駅員さんに尋ね

たのだ。それでなかったら、浜松町からモノレールに乗っただろう。羽田行きと言っ

たら、それしか思いつかないし。(笑)成田と言えば成田エクスプレスを思い出すの

と一緒だ。何はともあれ、羽田空港に着いた。そして驚いた。ものすごい人!さす

がお盆だわ。上野も都庁もガラガラだったんだもん。私たちはすぐにチェックインを

した。ジャカルタで購入したチケットは日付がもともと搭乗する日付になっている。

それでそのチケットを手にした係員が「お客様、少々お待ちください」と言って奥へ

引っ込んだ。「・・・あの・・・その」と私は説明する暇もなかった。するとモニターの前

でなにやら検索のような照会のようなことを始め、係員の顔が険しくなった。ああ、

ひょっとしてちゃんとブッキングされてなかったの?と不安になったが「○○○○様

ですね?」と言われ、ちゃんと予約されていることを確認した。なんだよ〜もう〜び

っくりさせないでよ〜チェックインした後、羽田空港内の本屋へ行ったり、百貨店系

のショップにいったりして時間をつぶした。


羽田空港内


搭乗30分前になり、搭乗ゲートへ行ったら出発に時間がかかっているようだった。

私たちは小腹が空いたのでおにぎりを1個買い、2人で半分ずつ食べた。そうこう

しているうちに、搭乗手続きが始まり、まずは子供だけで搭乗する人が呼ばれ、

そして小さなお子様連れの人が呼ばれた。ちょっと前まではこの小さなお子様連

れに該当していて、先に乗せてもらっていたのだが、今は普通客と同じ扱いになっ

てしまった。ところが今回、ジャカルタを出発する時は先に乗せてくれた。母1人子

1人で大変そうに見えたんだろうか?さすがお盆とあって、飛行機は満席だった。

離陸をしてしばらくして雲の上に出た。私たちの後ろの座席から「ほらほら○○ち

ゃん見て〜雲のじゅうたん!」という声が聞こえて、窓の外を見ると、まさしくじゅう

たん!しかも立つとじゅうたんの毛が足首あたりまで埋まりそうな高級ペルシャじ

ゅうたん風の雲だった。


おいしそうな雲のじゅうたん
雲のじゅうたん


そして飛行機は無事、富山空港に到着。私たちは迎えに来てくれていたおじいち

ゃんおばあちゃんと、一緒に家に向かったのだった。

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