私たちが乗ったJL652便 |
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これが私とあんずを東京へ運ぶ飛行機だったが、ここから大変な目に遭おうとは
想像もしていなかったのだ。富山と羽田を結ぶ便は、以前は全日空機しかなかっ
たのだが、今年になって、日航機も就航された。いろんな航空会社が参入して、
価格競争をしてくれれば消費者としてはこれほどうれしいことはないので、大いに
結構なのだが・・・そう、日航機は最近就航されたばかりだということを念頭におい
てなかった。私はチェックインカウンターで搭乗手続きをした。富山から初めて日
航機で帰るので、最初、間違えて全日空のカウンターへ行ってしまった。日航の
カウンターは、なんだかごった返していた。搭乗時間には、まだ時間があるという
のに。遅い夏休みを取る人や帰省を終えて東京へ戻る人が多いせいなのだろう
か?私の担当の人は中年の男性職員で、なんだかまだ慣れていないといった感
じの人だった。私の差し出したチケットを見て、顔色が変わった。羽田から富山へ
向かう時と同じように「日付を変更してあるはずなんですけど」と言うと、また顔色
が変わる。不明なことでもあったのか、その男性職員は他の人に「これ・・・」と聞
きに行っている。「まだ就航して間もない」とは言え、ずいぶんお粗末な感じがし
た。その後、チケットを2人分切り取られ、2枚の搭乗券を渡された。
空港の2階へ行く途中、女優の柴田理恵さんを見かけた。彼女は富山県出身な
のだが、そう言えもうすぐ「八尾風の盆」が近いから、取材がてら帰郷したんだろ
うか?などと思っていた。空港のお土産物屋さんをウロウロして、お腹が空いたと
いうあんずは実家の母におにぎりを買ってもらい食べた。そうこうするうちに、時間
がやって来て、私とあんずは手荷物検査をして中へ入って行った。実家の母や妹
妹だけに見送られるのは今回が初めてだった。あんずはわざとなのか、無理して
なのかわからないが、変な踊りを踊って最後までおどけていた。
富山−羽田便は定刻より10分遅れて離陸した。お天気は別に悪くなかったもの
の、上空には空気の乱れがあって、離陸時と着陸時にかなり揺れた。夏休み中
ということもあって、乗客には子供が多く、その度「キャー!」と叫び、その声に逆
に驚いてしまった。だけど下手な絶叫マシーンよりは怖いよね。)あんずは機内が
キャーキャーと騒ぐ中で、熟睡していたのである。大物になるかも?羽田空港に
無事着陸して、タラップを降りバスに乗って空港ビルへ向かった。ビルに到着する
と、JALの女性職員2人が「お客様の中で○○様はいらっしゃいますか〜?」と
大きな声で、人を探していた。・・・それは、私だった!なに?なんなの?私は恐る
恐るその職員のところへ行き「私ですけど」と言うと「ああ!よかった〜!」と安堵
の溜息をもらすではないか。だからなんなの?先に説明しろ。するとその職員た
ちはこう言いはじめた。「実は先ほど、富山空港でチケットを切り離す際、間違っ
て成田−ジャカルタ間のチケットを取ってしまいました。それで、今ここで富山−
羽田間のチケットを頂いてもいいでしょうか?」と言うのだ。はぁ?なんですと?
更に職員は「お客さまのジャカルタ行きのチケットは、明日、成田空港まで届けて
おきますので」と言う。だったら大丈夫かと思いその場で富山−羽田間のチケッ
トを渡した。・・・っていうか、間違えるなよ!どういうことやねん!その時は畳み掛
けるように話すその職員の勢いに押されて、言い返すことすらできなかったが、だ
いたい、そっちのミスでしょうが!と、後になって腹が立ってきた。私たちは次の
日、成田空港ではなくホテル日航成田でそのままチェックインをするので、成田
空港へチケットを届けられても困るといい、ホテルのほうへ届けてもらう旨、了解
を得た。それから、どうしようかと悩んだ末、モノレールで浜松町まで行き、JRに
乗り換えて新橋まで行く事にした。
モノレールの車内で |
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この日は成田空港近くのホテル日航成田を予約してあり、夕方までにチェックイ
ンすればいいことになっていた。新橋でJRを降り、そこから少し歩いてゆりかもめ
の新橋駅へ行く。ちょっと料金が高いのが気になった。ゆりかめもは竹芝、日の
出、芝浦埠頭を経由してお台場へと続き、お台場海浜公園やテレコムセンターを
通り、終点有明まで行く。
新橋駅にて |
ゆりかもめ発着駅 |
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車内は混雑していた。夏休みの日曜日ということもあって家族連れが多かった。
それにしてもゆりかもめの座席は座りにくい。たまたま私たちの目の前に座った
お孫さんを連れたおじいちゃんが、「昔はな〜んにもなかったところなんだよ」とお
孫さんに教えていた。けれども今は高層マンション建設ブームとかで、建設中のマ
ンションがあちこちで見られた。「家賃いくらぐらいなんだろう?」と思い、「こういう
ところは分譲だよね」と自問自答をしていた。どっちにしろ、安くないはず。レインボ
ーブリッジが近づいて来て、写真を撮ったが、座ったまま窓越しに撮影するのはこ
との他難しい。座らずに立っていればよかった。
ゆりかもめの中から写したレインボーブリッジ |
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お台場駅で降りて、観覧車があるパレットタウンのほうへ向かって歩き出したが、
「お腹が空いた」とあんずが言うので、少し早いがお昼ご飯を食べることにした。ご
飯を食べながら、周辺の地図を見て、結局観覧車があるところへ行くのはやめて、
フジテレビへ行く事にした。その途中の道は、およそ300メートルくらいしかなかっ
たにもかかわわず、あんずは「暑い!」と叫びなかなか歩いてくれない。こんな炎
天下を歩くのは久しぶりなのだろう。ジャカルタでは外を歩かないもんね。富山で
はほとんど、私が運転する車で移動だし。ジャカルタの子供は軟弱だ!
パレットタウンの観覧車 |
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フジテレビ本社ビルが近づくに連れて、車も人も多くなり、なんだか知らないが、う
るさい音楽も聞こえてきた。確か、8月最後の日曜日で何かイベントをやっていると
聞いた。ビルの外や、玄関には、いろんな番組の宣伝を兼ねたブースがあって、と
りあえず、写真だけ撮ってきた。中へ入っても良かったのだが、外から見ると窓際
の廊下に行列が見えて入る気が失せた。あんずがもう少し大きくなって、もしもま
たここへ来る機会があったら入ることにしよう。
そんなわけで写真のみ |
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ジャカルタのレンタルビデオ屋さんでよく「VVV6」というバラエティのビデオを借り
て見ている。その名の通り、V6が出ている。メンバーが2人ずつペアを組んで、新
しい料理を作って、それを屋台で売りその収入を競うというコンセプトだ。今、これ
に私もあんずもめちゃくちゃはまっている。そして本社ビルの前にもその屋台があ
り、この時は「助六アイス」と「ワールドカップフォーエバーソフトクリーム」が売られ
ていた。美味しいのか美味しくないのかはこの際おいといて、まぁ、とりあえず、思
い出にはなったんじゃないか。そして更に大きな写真の前で記念撮影。ほとんど、
観光地の顔を出して写す書き割りのようだ。
記念に1枚 |
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こういうのも撮ってみた(笑) |
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ほとんど、おのぼりさん状態です。その後、フジテレビの向かい側のアクアシティ
へ行き、ちょっとお買物。私の好きな「DOG DEPT」も「コムサ・イズム」もあるし
「HMV」も「トイザラス」もある。すご〜い!とあちこち目移りしてしまったのは私だ
けで、あんずは目を輝かせている私を見てちょっとウンザリした感じだった。すまな
いねぇ〜あんずちゃん。( ̄m ̄*)でもあんずはあんずで、ファンシーグッズ売り場
にへばりついていた。
ジョイポリス |
デート中のカップルさんたち |
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最後の買物を終え、いい加減疲れてきた私とあんずはそろそろ成田のホテルに向
かうことにした。
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