第2日目。この日は、バンパイン宮殿とアユタヤ遺跡をめぐるツアーに参加した。
集合場所は対岸にあるシャングリラホテルのロビー。そこへは宿泊しているペニン
シュラホテルから出ている無料の渡し舟で渡った。小さなミニバスでもう一つのホ
テルへ行ってお客を乗せ、その後最終の集合場所でもっと大型の観光バスに乗り
換える。結局、この日のツアーは20人弱になった。バスで高速に乗ってどんどん
バンコク市内から離れる。窓の外に田園風景も見えてくる。田んぼの緑が、とって
もきれいだった。
バンパイン宮殿は王室の離宮で17世紀に、アユタヤ王朝のプラサート・トーン王に
よって建立された。広い庭園にはタイ風の建物や、中国風の建物、西洋風の建物
など、いろいろ折衷している。
バンパイン宮殿 |
中国風建築物 |
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それからバスでいよいよアユタヤ遺跡のワット・チャイ・モンコンに移動する。アユタ
ヤ遺跡は3つの川の合流点にある。そのせいか土が肥沃なのでこの周辺は二期
作らしい。その他の地域は一期作だそうだ。社会の時間、東南アジアは二期作と
教わっていたからほとんどが二期作なのかと思っていたが、実はそうではないとこ
ろもあるらしい。ワット・チャイ・モンコンはウートン王がスリランカから戻った修行僧
のために建てた寺院。そこには寝釈迦仏がある。私はこの寝釈迦仏が見たくてた
まらなかった。本当にずっと見たいと思っていた。だから目にした時は感動した・・・
リクライニング・ブッダ |
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ワット・チャイ・モンコンの仏塔は72メートルにも及ぶ。ミャンマーの王子との象に
よる戦いに勝利したことを記念して立てた仏塔。1592年に建立された。
ワット・チャイ・モンコン仏塔 |
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仏塔の内部 |
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そこからバスで移動してワット・プラ・マハタートへ行く。ここは、ミャンマー軍との戦
いの爪あとが生々しく残っている。まさに栄枯盛衰を見る思いだ。国破れて山河あ
り・・・?違う?そしてここにある仏像のほとんどは首がない。というのも、盗賊によ
って盗まれたせいらしい。このだがこの首と胴体がバラバラである仏像がアユタヤ
式であるらしい・・・でも私にはとても物悲しく見える。自分の胴体のところへ戻して
欲しいと思ってはいないのか?仏像はそんな思いは全て超越しているのか・・・
塀の上に置かれた仏様の首 |
木の根っこに巻かれた首 |
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首を盗賊に盗まれてしまった仏像がいくつも並ぶ。一種、異様な光景とも思えるが
これこそがアユタヤとも言えるらしい。かつては黄金に輝いていたと聞くとそのとて
てつもない時の流れを、感じずにはいられない。首がない仏像の上に自分の首を
乗せて記念撮影をする心無い観光客がいるのか、「首を乗せての撮影禁止」の注
意書きがあった。日本の観光地に行くと、大きな板にその観光地ならではの絵が
描いてあって穴が開いていてそこから顔を出して写真を撮るというのがあるが、ま
るでそういうのと同じようなことをする輩がいるのだろう・・・日本語で書いてあった
から、日本人観光客にもそういうことをした人がいたのかも・・・( ̄∇ ̄;)
首がない仏像が並ぶ |
栄枯盛衰を想う |
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次に象のキャンプに行った。ここでは観光客をに象に乗せてくれる。象の背中に乗
るというのは、どういう感覚なのか想像もつかなかった。だって象ってゆっくり歩い
てるじゃない?だから結構心地よいのかと思いきや!これが思いっきり乗り心地
が悪い!しかも座るとちょうど私の足が象の首の辺りに当たってしまう。なんだか
畏れ多い気持ちになって足を置けなかった。なんてったって、象は王様の乗り物
なんだから。しばらく足を浮かしていたくらいだ。でも腹筋が苦しくなって首の上に
置かせてもらった。(笑)
象の背中からの眺め |
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最後にワット・プラシー・サンペットへ行った。ここはアユタヤで最も重要な寺院らし
い。3つの仏塔(チェディ)が象徴的だった。いつかどこかで、見たような景色だっ
た。たぶんテレビで見たのだろう。自由行動になり私はこの仏塔に1人で登った。
(娘と夫は疲れたため別の場所で待っていた)仏塔の上で石段に腰掛けてぼんや
りと眼下に広がる景色を見ていると・・・すごく・・・すごく変な感覚に襲われた。既視
感(デジャブ)とかいうのではなく、500年以上も前に発展したこの土地に自分と
いう人間がいるという感覚。歴史は変わらずに私の前にある。過去は変えようと
思っても変えられない・・・なんだかそんなことを漠然と考えていた。
3つの仏塔 |
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その後、40分ほどバスで移動した。そして船着場に到着。そこからチャオプラヤ川
を船でバンコクへ戻る。船内ではランチバイキング。ランチはどうでもよかった。チャ
チャオプラヤ川を船で渡りたかった。だからこの「アユタヤとチャオプラヤ川クルージ
ングツアー」を申し込んだのよ。
船の上から見えたお寺 |
暁の寺 |
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3時間かけてバンコクへ戻る。シェラトンホテルの隣のRIVER CITYで船の旅を
終える。1時間ほど買物をしてまた渡し舟でRIVER CITYの対岸にあるホテルへ
一旦帰って、また夕食のために戻ってくる。シェラトンのレストランでタイ舞踊を見な
がらのビュッフェディナー。この日、私は生まれて初めてトム・ヤン・クンを食べた
(飲んだ?)。これが!美味しい〜!本当に!実は無茶苦茶辛いスープだと思っ
ていたので、今まで食わず嫌いだったのだ。
つぼ(?)いっぱいのトム・ヤン・クン |
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タイのお菓子 |
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この夜のブッフェ・ディナーが明日のツアーを台無しにしてしまう・・・( ̄∇ ̄|||)
続く・・・
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