第5日目。プーケットにはメーターではタクシーがない。あるのは値段を行き先まで
言い、運賃を交渉するトゥクトゥクという乗り物。主に日本の軽トラックの荷台を、座
席にして、屋根をつけた物が主流だが、普通の乗用車でも同じようにトゥクトゥクと
呼ぶ。ドライバー付きの車を貸しきる事もできる。国際運転免許証を持っている人
はレンタカーを借りて運転するのもいいかも。右ハンドルで左側通行なので日本人
には運転しやすい。長期滞在者でオートバイを借りている人もいた。この日は運転
手付きの車を1日借り、プーケット島内を観光。行きたい所を告げる前に運転手さ
んは勝手に車を走らせた。この人のやり方もあるんだろうし、朝しか開いていない
ところもあるだろうし、道の混雑具合もあるだろうからとりあえず黙っていた。すると
運転手さんはカシューナッツの工場へ連れて行ってくれた。プーケットは、カシュー
ナッツの栽培と生産を行っている。別に特に見たくもなかったし、カシューナッツも
それほど好きではなかったのだがとりあえず中国人の説明を聞いた。普段は中国
人の観光客が多いのだろう。その案内役の人は私たちが日本人であると知ると他
のお客さんに「日本人がいるから英語で説明してもいいですか?」と聞いた。英語
の説明も半分以上聞き流していたのだが。(笑)
カシューナッツの皮をむく作業 |
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その後お店で一応少しだけカシューナッツを買って次なる場所へ。運転手さんが
連れてきてくれたのはなんと宝石店。ここも工場が併設されている店だとかで市
価の半額ほどの値段で買えるらしい・・・周りを見渡すと中国系の観光客ばかり。
たぶん日本人は私たちだけだったのかもしれない。おの大勢の中国人たちは高価
な指輪やネックレスをドバドバ買っていく。ずいぶん羽振りがいいわ。それともただ
の光物好きなだけ?と思った。私はというと、実はこう見えて宝石や貴金属にはそ
れほど興味がない。というのも金属アレルギーだから・・・だから私が持っているア
クセサリーはゴムとかビーズとかプラスチックとかばかりであんずと共有できる。だ
からその宝石店もさ〜っと見てすぐに出るつもりだった。ところが!かわいいブレス
レットを1本見つけてしまった!ゴールドとホワイトゴールが三つ網状のかわいい
ブレスレット。買ってしまった。金属アレルギーなのに・・・貴金属の魔力?(笑)そし
て展望台のある小高い山に登ってチャロン湾を見渡す。あいにくこの日は、お天気
がよくなかったので、こんな空の色。
展望台からの眺め |
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ちょうど昼食の時間になったので「どこでもいいからレストランに連れて行って」と言
ったら、「いい店がある」と運転手さんが言うおすすめレストランへ行った。そこは浜
辺のレストランでお天気がよかったらすごくいいロケーションなのかもしれないが、
雨が降っているので・・・(笑)私とあんずは元気なので焼きそばと炒飯をそれぞれ
注文したが、夫はバンコクからずっとお腹を壊していたのでお茶だけ・・・しかも注文
する時に「アイスティー」としか言わなかったから、すごいお茶が出てきた。確かに
お茶はお茶。だけどやたらと砂糖が入っていて激甘!飲めたもんじゃないので結
局ミネラルウォーターを注文した。そして出てきた料理。ウェイトレスが何も言わず
に置いていくから、なんなのかわからない。・・・っていうか、私たちの注文したのは
「焼きそばと炒めご飯」のはずなんだけど。ウェイトレスを呼んで「これはなに?」と
聞くと「焼きそばです」と言うではないか・・・ええ?これが焼きそば?麺はどこにあ
るのよ〜!麺は!と思って探したら野菜に隠れるようにして、プリプリしたものが
出てきた。食べると決して不味くはなかったけど、特に美味しくもなかった。(笑)
タイ風焼きそば |
飲み物(右が激甘アイスティー) |
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車を1日貸し切ると決めた時、どうしても行きたい所があった。それはワット・チャロ
ン。プーケットで一番大きなお寺である。運転手さんに「ワット・チャロンに、行きた
い」と言うがなぜか違う所にばかり連れて行かれる。別に宝石店なんか行きたくな
いのに。たぶん道路の関係なのだろうと思い我慢していた。食事の後に行った所
はプーケット動物園。猿のショーがおもしろいらしいと言うので行ってみた。動物園
というほどの広さでもなかったが、南国の珍しい鳥や象、トラなどがいてそれなり
に楽しめた。特に象にバナナを食べさせることができるコーナーがあって、お客さ
んがバナナを買いそれを勝手に食べさせるというシステム。特にアトラクションとい
うほどのものではないが・・・あんずが「バナナを象さんにあげたい」と言う。バナナ
を買って1本ちぎってあんんずに渡す。けれどもあんずはその場に、立ちすくんだっ
きり、恐いからできないと後ずさりした。「じゃあママと一緒にしよう」と言うと「やっ
ぱり怖いからやだ〜!」と逃げる。せっかくバナナを一房も買ったのにどうするんだ
よ・・・というわけでやっぱりこういうことになった↓(ちなみに奥に写っている子はあ
んずではない)
結局私が象にバナナをあげる |
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猿のショーを見て(ここに書くほどたいしたものではなかったので割愛)「次は」と、
運転手さんが言う前に「次はワット・チャロン!絶対にワット・チャロン!」ときつく言
ったらびびったのか(笑)やっと連れて行ってくれた。お寺に入ると、まずお線香とお
花をもらい、お金を払う。この時の払う金額はその人の気持ち次第、つまりいくらで
もいいようだ。私たちは周りの相場を見て払った。
ワット・チャロンの本堂 |
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タイの仏教は大乗仏教で日本の小乗仏教とは違う。けれどもお線香をあげたり手
を合わせて拝んだりするのは一緒なのになぜか妙に緊張する。お線香とろうそく
に火をつけて靴を脱いで入り口に入ると大きな壷(かめ?)に水が入っていた。
日本の神社とかならこれで手を清めたりするのだが、どうするんだろうと地元の人
がするのを見ていたら手にお水をすくって髪の毛に撫で付けている。ふむふむ・・・
まるで神社のお水や教会の聖水のようではないの。早速、私も同じように髪の毛
に撫で付けた。
お線香 |
清めの水 |
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中に入って仏様に合掌していると隣にいたおじさんが3つの木片を投げていた。ど
うやらその木片の向きなどで占いをしているらしい。それから筒に十数本の棒が入
っていてその筒をふり回し落ちた棒の番号で占うというのもやっていた。筒の占い
はしたけど書かれている番号がわからないので、どんな結果だったのかわからな
い。お線香が入っていた袋に金箔が入っていた。これ仏像に貼ると自分の痛い部
分が治ると言う。例えば足が痛かったら仏像の足に貼る。
金箔だらけの仏さま |
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そしてこの日のプーケット1周ツアーのラストを飾るのはスネークショー。あんずが
朝からずっと「行きたい」と言いつづけていたのだが、やっぱり気持ち悪いから「マ
マは行きたくない」と言ったら、「約束したのに〜!」と泣かれてしまった。しょうが
ないので行く事にした。お寺嫌いのあんずにワット・チャロンの参拝を付き合わせ
たときに「お寺に行くからその代わりにスネークショーにも行こうね」と交換条件を
出されていた。スネークショーにはあんずのような子供は誰にも来ていなかった。
私たちのほかには白人男性が6〜7人、パキスタン人家族だけ。ところがこのパキ
キスタン人家族、一番前の席に陣取っていたくせに「じゃあみなさんにヘビがご挨
拶に行きます」と見せに来たら、慌てて全員逃げ出した。家族と言っても、子供は
20歳を過ぎている感じだったし・・・・・しかも我先に逃げたのは父親だった。(笑)
ヘビとキスをしているヘビ使いの子供 |
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その夜はまた昨日の中華丼のお店へ行って晩ご飯。そして夜はプーケットでは初
めてのタイ式マッサージだった。歩きすぎたせいかバンコクの時より痛かったよう
な気がする。
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