タイ旅行日記

第9日目(12月26日)

第9日目。いよいよプーケットからバンコクに戻る日。最後のプーットでの朝食を名

残を惜しむように食べる。プールサイドのレストランで小鳥のさえずりを聞きながら

朝食なんてもうしばらくできないよね、きっと。このレストランで食事をしているとい

つも孔雀やノラネコがやって来て、客にえさをねだっている。ネコは可愛いんだけど

孔雀は恐い。鳴き声がとても鳥じゃないくらい、大きいからうるさい。


プールサイドのレストラン


10時にホテルを出発すればいいので、その時間まで浜辺へ行ってのんびりしよう

と思っていた。その浜辺へ行く途中で、ゴルフの小さなグリーンを見つけた。ベンチ

があってその横には、誰でも勝手に使っていいように、ピッチングやサンドウェッジ

やパターが置いてあった。それを見ていたら、なにやらムラムラとした気持ちが涌

いてきて(笑)、次の瞬間、私はピッチングを手にして、アプローチをしていた。ああ、

こんなところに来てまで私って奴は!と思った。プーケットにもいくつかゴルフ場が

あるようで、車の窓からゴルフ場の案内板を見かけると「いいなぁ」と密かにつぶ

やいていた。今度プーケットに来ることがあったら、絶対ゴルフをするのだ!


青い空、緑の芝生


ホテルからはちゃんとドアが閉まる車を手配してもらっていた。「ああ、乗り心地が

とてもいい」と、妙な感動をする。空港までの約40分、あまりの心地よさに後部座

席でウトウトとしてしまった。でも眠ってしまうと最後になるかもしれないプーケット

の景色を見逃してしまうと、頑張っておきていた。あんず嬢はぐお〜!といびきを

かいて熟睡していたけど。空港に着いてインターネットカフェを見つけたので、また

ここでもメールチェック。いいかげん、ネットのことから離れろと思うのだが、中毒患

者はそれができない。(笑)タイがネット先進国でよかった!と心から思ったのは言

うまでもない。機内食がないことを思い出して軽くサンドイッチなどを食べてから搭

乗手続きをした。スーツケースを預け、国内線なので出国手続きはないのだが、

パスポートを確認され、ハイジャック防止のための検査も受ける。その時にあんず

が手に持っていた風船を、係員に没収されてしまう!だってこの風船はバンコクの

ホテルでサンタクロースとサンタガールズにもらった物だった。細長い風船を曲げ

たり結んだりしてお花に形になっていた。バンコクからプーケットに来る時、機内に

持ち込んでも何も言われなかった。その時にダメだと言われたらあきらめられたか

もしれないけど、行きがよくて帰りがダメだなんて・・・対応にバラつきがあって非常

に不愉快だった。納得いかんぞ!私も納得いかなかったけど、あんずはもっと納得

できなかったらしい。


見よ!この号泣ぶり(笑)


大泣きするあんずをなだめすかし、搭乗ゲートへ向かう。いつもは愛想のいいあん

ずだがこの時はさすがにふてくされていた。乗務員のお姉さんが、合掌をして「サ

ワディカー」と挨拶してくれたのを無視していた。バンコクに着いてから、今回はタ

クシーサービスを頼むことにした。今日と明日の空港までの往復で1000バーツと

高めだったけど、もう値切る気も起こらない。タイ最後の夜はシャングリラホテルに

宿泊。知っている人は知っていると思うけど、毎年世界のベストホテルの10位内

内にランキングされていて、一生に一度は泊まってみたいと思っていた。だから

ロビーに足を入れた瞬間、うれしかった。部屋に入るとまた豪華で幸せ〜。目の前

にはチャオプラヤ川が一望できる。そして18〜21日に宿泊したペニンシュラホテ

ルがとそびえ建っていた。

タイでもう一つしたかったことがある。それは電車に乗ること。99年に開通したBT

Sスカイトレインに乗ってサイアムスクエアに行って買物をするつもりだった。あんず

と夫はもう買物には行きたくないとのこと。だから私は1人で行く事にした。コンシェ

ルジェに「サパーンタクシン駅まで行きたいけど、どうしたらいい?」と尋ねると、ホ

テル専用のトゥクトゥクに乗せて駅まで送るように手配してくれた。1人で歩いて

行きたかったけど、でもちょっと物騒な道だった。宿泊客に対する心遣いを感じた。

でもこのトゥクトゥクの風を切って走る感じも気持ちよかった。写真が撮れなくて残

念。サパーンタクシン駅に着いてまず切符を買う。券売機の前でひとしきり悩み、

やっと私が行こうとしているサイアム駅まで25バーツであることを知る。券売機も

久しぶりだけど、自動改札もすっごい久しぶり。こんな時、私は一体どんな田舎に

住んでいるんだろうと思ってしまう。(笑)


サパーンタクシン駅のホーム 自動改札


電車がホームにやって来て、乗り込む。座席に座って電車が動き出すと「ここは外

国、私は外国人」と心の中で強く思う。「キョロキョロするな」と自分に言い聞かせ

るが、やたら周りが気になる。すごく挙動不審だっただろう。でも車両内の全員が

私を見ているような感覚になった。(←意識しすぎなんだよ)・・・サイアム駅はここ

から5つ目の駅。どうせ車内アナウンスなんてないはずだからちゃんと自分で確認

しなきゃいけないよねと思っていた。ところが1つ目の駅に着いたら、タイ語と英語

の両方で「ここは○
×駅〜」とアナウンスしてくれるのだ。なんてタイって親切な国

なの!と感動。サイアム駅に着くとどっちに行けばいいのかわからなくなる。人の

波がなくなったところで改めて、「EXIT」と書いてある案内板を見つけてその方向

歩き出す。改札を出て階段を下りて一般道の道をサイアムセンターのほうへ歩い

ていた。だけどなんて人が多いの?!東京の新宿とか大阪の梅田とかを歩いて

いる感覚。しかもチラシ広告を配っている人がいたり、募金をしている高校生がい

た。こういう人たちと目が合うのになぜかチラシはくれないし、募金もお願いされな

い。ひょっとして私って、「気をつけなきゃ!」って思うあまりものすごい形相で歩い

ていたのかもしれない。


サイアムセンター駅


さっき階段を下りたのは間違いだったことに気付く。改札の近くからサイアムセンタ

ーへの連絡橋があって、そのまま行けたのだ。まあいいや。サイアムセンターにあ

るCDショップで日本のミュージシャンのCDコーナーを見つけた。やっぱりというか

案の定「宇多田ヒカル」はここでも人気があるようで何枚か置いてあった。そして

深田恭子も人気があるのか、やたらたくさん陳列されていた。私はたまたま店内

のBGMになっていた「chemistry」のCDを1枚買った。サイアムセンターの隣の

サイアムディスカバリーセンターには日本の「loft」がテナントとして入っているとい

いうのを、ガイドブックで読んで知っていた。それもお目当ての一つだった。でも・・・

でもあのloftを凝縮した大きな雑貨屋さんっていう感じだった。ちょっとガッカリ。何

を見ても高いと思ってしまい、結局大した物は買えなかった。ホテルに戻る時、駅

駅の構内でデジカメで写真を撮ったら女子高生らしき女の子2人組が「きゃあ」と

言っていた。あ、ごめん、撮っちゃたたぶん写ってる。でも今の「きゃあ」は嬉しい

「きゃあ」なのか嫌な「きゃあ」なのか・・・(←女子高生の気持ちがわからなくなって

いるあたりおばさん化してるっていうことなのね)


              

きゃあな女子高生さんたち(右端)


電車に乗り込むとまた人にジロジロ見られる。なんで?やっぱり、顔の造りが東ア

ジア系の顔だもんね。タイ人のように目鼻立ちがくっきりしていないから、逆に目立

つんだな、と納得する。サパーンタクシン駅まで帰るのだが、この駅はシーロム線

の終点。乗客が降りたら車内の写真も撮ろうと思って構えていたら、降りるのと

同時に新しい乗客が乗り込んできた。


               

だからこんな写真( ̄▽ ̄;)


ホテルに戻ったのは7時ちょうど。タイ最後のディナーはバイキングスタイルではな

いタイ王宮料理を食べる事にした。シャングリラホテルの中に有名なレストランが

あるのでそこへ行った。辛いというイメージがあるタイ料理だったけど、特にそんな

風に思うこともなかった。意外と自分に合うのかもなんて思っていた。コースの料

理が少しずつ来て食べ始める。

                    
ドッカ〜ン!

口の中で何かが爆発したようだった。今まで平気だったタイ料理。でも本当のタイ

料理ってこういうものだったの?!その後も私は辛い〜!死ぬ〜!を連発。元々

私は辛い食べ物が苦手だったがインドネシア暮らしのおかげか(?)ある程度の

辛い物には慣れつつあった。でもこの日食べた、この料理は今まで人生でも、そ

してこれからの人生でも最大級の辛い経験になったはず。これを平気で食べられ

る人がいたらお目にかかりたいものだ・・・ひぃ〜(>▽<)


真中のスープ料理が一番辛い


あまりにも私が「辛い、辛い」とのた打ち回っているので、ウェイトレスさんがある果

物を持って来てくれた。「これを食べると辛さが抑えらる」と教えてくれた。その果

果物とは!スイカ!ホントに?スイカなんかで?とかなり半信半疑だったのだが、

食べてみてあらビックリ!ホントに口の中が、ジリジリ焼け焦げるように痛かった

のが治まっていくのだ。そして最後に出てきたデザート。手前にある三角形をした

物はもち米を炊いた物で甘いココナツミルクがかかっている。これが美味しいの!

だけどおはぎのように米粒をつぶしてなく・・・あえて言うなら「もち米の三角おにぎ

りココナツミルクかけ」って感じ。(笑)このデザートを美味しく味わうためにあの辛い

料理があるのでは?と思ってしまうくらい。


もち米のデザートとマンゴー


その後、ホテルの庭園を散歩して部屋に戻り、シャワーを浴びてからビジネスセン

ターに行った。シャワーの後なので、Tシャツにジャージ、しかもすっぴん。ま、い

いか・・・と思って出てきたけど、失敗したと気付く。なんとビジネスセンターの斜め

前にバーがあって、すっごいゴージャスなイブニングドレスとかタキシードを着た人

たちがウヨウヨしていた。げ!なんか恥かしい・・・と思ったけど、既に遅し。宿泊

客なんだからしょうがないでしょ〜と開き直った!(笑)


庭園のイルミネーション


そしてタイ最後の夜はふけていった・・・

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